けなげ…この説明できない言葉
「けなげ」という言葉が好きです。
国民的人気番組「初めてのおつかい」はけなげな子供のオンパレードです。
けなげという感覚は英語にもあるのだろうか・・・と思う時がありますが、けなげの英訳は超難しそうなので今日は避けます。
さて、けなげを国語辞典で引くと「心がけが殊勝なさま」とあります。
それではと、殊勝を引くと「けなげで感心なこと」とあります。
おいおい、それじゃあ責任放棄だろう、とつい突っ込みたくもなります。
でも、たしかに説明のつかない言葉ってあります。
使われる様子を見て覚えるしかない言葉はあります。
ひょっとすると言葉というものは、みなそうかもしれません。
ところで、けなげと殊勝は私的には違うと思うのですがね・・・明鏡国語辞典さま
「けなげ」は「健気」と書くそうですが、現代人は使い分けているのではないでしょうか。
というか、漢字のほうの「健気」はほとんど使われず、ひらがなのほうの「けなげ」だけが残っている気がします。
子供や弱いものに使うほうがひらがな、勇ましいだの強いだのの意味で使う場合が漢字、と決め付けているのは私だけでしょうか?
昔、井上ひさしさんが、やまと言葉大好きで、およそやまと言葉を遣って生きていけば、争いもなくなり平和に生きていけるのではないか、と話されていました。いちいち漢字を想起しないと判別できないような言葉を使い続ければ、ストレスがたまる…と。
「けなげ」はやまと言葉の響きがあり、「殊勝」は漢語からきた言葉のような気がします。
やまと言葉はひらがなで表される言葉です。そうなんです、女ことばがやまと言葉なんです。
ことばって面白いですね。英語も、他の言語もきっとこんなふうなんだろうな~と思うと、ますます知りたくなります。
ご賢察ありがとうございます。
やまと言葉と漢語の関係は英語にもありますね。
Native speakerも普段着では英語のやまと言葉を使いたがりますね。