first 位置によって

生徒さんの日記の添削中のこと、こんな文がありました。

I met fairies first.

子供の頃、絵本で妖精に出会ったという話の中でのことでしたが、この文の意味がわからなくて説明を求めました。

答は「その絵本で初めて妖精に出会った」ということでした。

なぁんだ、それなら I met fairies for the first time. とすればOKです・・・と添削は完了しましたが、なにかもやもやが残りました。

firstという(ここでは)副詞はややこしいですね。
置く場所によって意味が変わります。

①First, I met fairies.
②I first met fairies.
③I met first fairies. 
④I met fairies first.

①なら「(他のことより優先して)まず妖精たちに会った」ということ。
②なら①の意味にも「初めて妖精に会った」にもとれます。
③はあまり言わないと思いますが①の意味にもとれなくもない。ただfirst fairiesというfairiesに会ったともとれます。first fairiesってなんでしょうね。最初に到着した一団でしょうか。この場合のfirstは形容詞ですが。
④では、他より優先的に妖精に会ったととれます。

こういうことは勉強や理屈で身につけようとしても無理な気がします。

   

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——今日のじゃれマガ——
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★今日のじゃれマガーその要旨
清原和博選手の記録が破られたというニュースが今日のテーマです。

★学びたい英語/まねたい英語(特にお手本と思うところ)
・記録が破られなかったことをstandを使ってこんなに簡単にいえるのですね。
・ヤクルトは2位につけている・・・placeがお手本、そしてチームを受ける動詞が複数であることもお手本です。
・(わずか)1.5ゲーム差で負けている(追随している)・・・差をいう時のお手本です
・誰にもわからない・・・Who knows?という場合もありますね。

★今日のじゃれマガ 全文
Breaking an Old Record
Kiyohara Kazuhiro was the youngest player to hit 100 home runs in Nippon Professional Baseball until this year. His record stood for 31 years. Then, on September 19, Murakami Munetaka of the Yakult Swallows broke it. He was only 21 years and 7 months old, 2 months younger than Kiyohara when he set the record. This has been a great year for Murakami. He was on the Japanese team that took the gold in the Olympics, and now the Yakult Swallows are in second place, only 1.5 games behind the Central League leaders, the Hanshin Tigers. Will the Swallows be this year’s champions? No one knows, but Murakami is doing his best to make sure that it happens.

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first 位置によって” に対して1件のコメントがあります。

  1. Kawakami Masashi より:

    ①First, I met fairies.
    ②I first met fairies.
    ③I met first fairies. 
    ④I met fairies first.
    に関して私の意見を述べさせてください。

    「②なら①の意味にも「初めて妖精に会った」にもとれます。」:むしろ②は、first が文中にあるので、「初めて」となる場合が多いです。いずれにしても、「初めて」と言いたいときは紛らわしいので、for the first time を使うとよいと思います。

    「③はあまり言わないと思いますが①の意味にもとれなくもない。ただfirst fairiesというfairiesに会ったともとれます。first fairiesってなんでしょうね。最初に到着した一団でしょうか。この場合のfirstは形容詞ですが。」:この場合、first を副詞と考えるのには少し無理があります。英語では動詞と目的語とは、「動詞+目的語」とその位置が決まっていて、この位置にあるがゆえに「~を」という目的語としての文法的意味が、与えられていると考えられます。Taro likes Hanako. と Hanako likes Taro. との意味の違いを考えれば、動詞と目的語とは密接な関係があり、他の要素がその間に介入できないと考えます。(もちろん例外もあります。例えば、目的語が長いとき、目的語を意図的に強調するために、目的語の前に副詞を故意に置くこともあります。)

    「④では、他より優先的に妖精に会ったととれます。」:「①なら「(他のことより優先して)まず妖精たちに会った」ということ。」で、①と④は同じ意味ととらえられますが、「副詞節」を例に考えてみると、「文頭に来ると条件設定という意味合いが強くなり、文尾に来ると状況に関する情報の追加(説明)という意味合いが強くなるのではないでしょうか。
    (1)When I was young, I used to go swimming in the river.
    (若かったころは、よく川に泳ぎに行った。)
    (2)I used to go swimming in the river when I was young.
    (よく川に泳ぎに行ったものだよ、若かったころはね。)

    (1)は「若かったころ」という状況を設定して、「川によく泳ぎに行った」という内容が紹介されていると考えます。
    (2)では、まず「川によく泳ぎに行ったものだ」と述べ、「若いころのことだけど」と状況の説明を追加しています。

    副詞の perhaps を例にとると、
    (3)Perhaps Taro likes Hanako.
    (4)Taro likes Hanako, perhaps.

    (3)では、「たぶん太郎は花子が好きだ。」という意味で、
    (4)では、「太郎は花子のことが好き、たぶんね。」といった感じではないでしょうか。
    (3)と(4)は、全く(100%)同じではないと思います。perhaps の位置で、なぜこんなにもニュアンスが変わってしまうのでしょうか。長くなってしまったので、それはまたいつかの機会に、ということで。

  2. sugama より:

    Kawakamiさん、補足解説ありがとうございました。
    各事項それぞれ同感です。
    私の書いた
    ③I met first fairies.
    はおっしゃる通り、ふつうの語順ではありませんね。
    spontaneousな会話でたまたまそう言ってしまったような場合であって、書く場合はもちろん、考えて話すときはこんな語順になりません。
    言葉が足りませんでした。
    併せて、こちらのコメントに気づくのが何日も遅れまして申し訳ありませんでした。

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