訳しかたより解釈

生徒さんから「この訳し方で合っていますか」と尋ねられるたびに違和感を覚えるわけをお答えしなくてはなりません。

明治の昔からこの国での英語の習得とは「訳せること」、 つまりきれいな日本語に直せることが目的だったといっていいでしょう。でも今この時代、英語習得の目的は訳せることより使いこなせることではないでしょうか。

11月15日のじゃれマガの1文を見てみましょう。
He is said to have cursed and killed those who made him go to Dazaifu.

この英語を頭から順に訳していくと次のようなことになります。
(A)彼(菅原道真)は言われている、呪ったと、そして殺したと、人々を、彼を太宰府へ行かせた

でもこれでは日本語として体をなさないから次のようにするわけです。
(B)彼は自分を太宰府へ追いやった者たちを呪って殺したと言われている

でも生徒さんが(A)から(B)にするためにかなりの時間をロスしていることを私は見てきました。
だから(A)のままでもかまわないのではないかと考えるようになりました。
もちろん、英語のままわかれば (A)のようにする必要すらもないのですが。

「訳」と似た言葉に「解釈」があります。
私は解釈という言葉の方がしっくりくると感じています。

上の英文でいえば、He is said to have cursed…を「…をしたと言われている」と解釈できたか、those who made him…を「彼を…させた人々」と解釈できたか、がポイントです。
そこさえ出来ていれば、どう訳そうと問題ではありません。つまりどんな日本語文にするかは自由です。

私が添削するのは、訳の言葉選びなどをどうこういうのでなく、間違った解釈をしていないかどうかだけです。

でも、それでも、「いちいち訳しかたをうるさく直される」と感じる人はいるかもしれません。指導力にまだ改善の余地ありです。

  

——今日のじゃれマガ——
じゃれマガがまだ難しい人のために、ヒントを提供しています。このヒントをバネに、読む習慣をつけてもらえればうれしいです。

★今日のじゃれマガーその要旨
日本の優勝で幕を閉じた世界野球のお話です。

★難しい英語・まねたい英語
・来年の東京オリンピックに出場できる6枠のうち2枠を今回決める予定であった・・・といっていますね。
残る3枠はどうやって決めるのでしょうか。スポーツ音痴の私はわかっていません。

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