| 第9回 留学で英語はバッチリ? 中年からの英語の学び方 北方ジャーナル連載 | |||||||||||||||||||||||||||
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これは北方ジャーナルに連載中の記事を、 北方ジャーナル様のご厚意でHPに掲載させていただきました。 2006年10月号掲載分 北方ジャーナルでは縦書きの文章を、HP用に横書きにした関係で、 数字などは算用数字に書き換えています。 |
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第9回 留学で英語はバッチリ? みらい英語教室代表 須釜 高雄
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| 世の中で広く信じられていることの一つに「留学すれば英語は楽に身につけられる」というのがあります。はたして本当でしょうか。私の二度の経験から、それは「かなり怪しい」と言えます。少なくとも「留学さえすれば、勉強などしなくてもひとりでに話せるようになる」ということはありません。そのような期待をして渡航し不毛に終わった人が山ほどいるのに「留学神話」は一向に衰える様子がありません。 私は若い頃に2ヵ月間と、五十を過ぎてか1ヶ月間、語学留学を経験したので、少々お話しましょう。 22歳の夏、英国南部の閑静な町、Bournemouthで、私は語学学校に通い、初老のご夫婦の家にホームステイし、同宿したスペイン人の少年達と共に美しい英国の夏を満喫しました。 でもこの時、痛切に感じたのは、自分の英語があまりにお粗末過ぎて、せっかくの機会を何分の一も生かせなかったことです。この時の教訓は、「基礎を修めて留学すれば、留学生活は英語の力をぐんと伸ばしてくれるけれど、基礎が伴わないまま留学しても、ほとんど伸びない」という法則(?)でした。 生活上のやりとりは若さもあって、どんどん慣れましたが、日本のことを紹介しようとか、英国の事情を聞こうと思うたび、実にもどかしく、ついには現地で本を買って読む練習や単語を増やす努力を必死に始めたほどでした。まさに「泥棒を捕まえてから縄をなう」そのものでした。 単語を増やす、読む力を養って複雑なことも表現できるようにする、基本的な言い回しを何度も音読して口に馴染ませる・・・といったことは日本でいくらでもできることです。むしろ日本にいれば、日本人向けの良い教材がふんだんに選べますが、外国にいてはお手上げです。海外で長年英語を駆使してきた人が日本に帰国した折、たまたま耳にしたラジオ講座で「この英語はそういう意味だったのか」と目からうろこを落とす話はよく聞きます。 さて時は流れ、四十代で再び英語にのめり込んだ私は52歳の時、第二の人生を、英語で苦労している人の役に立って生きようと決意して、カナダのバンクーバーで再び実地の勉強をしました。この時は前回とは違って、ホストファミリーと楽しく意思疎通ができました。 この時、気づいたのは、語学留学しても一日中英語漬けかといえば、そうでもないということでした。学校にいる時、夕食の時などは会話の機会がありますが、起きている間じゅう英語を話しているわけではありません。 この程度の会話量は必ずしも留学しなくても、国内でも工夫次第で作れると思って現在やっているのがトーキングマラソンという試みです。これは学習者同士が集って英語の会話練習をする場です。 バンクーバーでは多くの国の若者が英語を学んでいましたが、あまりに基礎が出来ていない状態で留学してせっかくの機会を活かしていない姿を多数見ました。つたない英語を話す日本人大学生が「こちらに2年います」というのを聞いて腰を抜かしそうになったこともあります。高い志を持たず、「通じればよい」と思っていると、何年いても進歩はないもののようです。 私のホームステイ先は食事・会話・温かさ、どれをとっても恵まれたものでしたが、最近のホームステイは皆お金が目的で、温かさも会話も少ないと聞きます。ますます語学留学の価値が下がるばかりです。留学は基礎をしっかり学んで、仕上げに行くものと考えるべきでしょう |
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